近畿刃物工業の品質方針
「品質第一」に徹し、製品・サービスを提供することで顧客満足を向上し、
信頼される企業として発展する。
【認証取得】
ISO9001(品質マネジメントシステム)の認証を2005年に取得し、
会社をあげて「お客様の満足度の向上」に取り組んでいます。
登録範囲:紙器・ダンボール加工用刃物の設計・開発、製造及び再研磨
1.開発と品質を支える技術基盤
近畿刃物工業では、高品質な刃物製品を提供するために、開発から出荷までを通じた精密な測定・検証環境を整えています。
CNC三次元測定機
導入年:2024年
メーカー:ミツトヨ
機種:CRYSTA-Apex V544
【特徴】
最小表示桁0.1μmという超高精度に加え、ルビープローブによる有接触測定、CNCによる自動制御、門型構造による高剛性と、極めて高い安定性を誇る測定機です。
平面度、直角度、同軸度、真円度などの通常の幾何公差に加え、CADデータをマスターとした輪郭度測定にも対応。
スキャニングプローブを使用した倣い測定では、ワーク表面をなぞりながら形状データを取得することで、不定形な反りや歪みも漏れなく捉えます。
高品質を支える、当社のハイエンド測定機です。
デジタルマイクロスコープ
導入年:2025年
メーカー:キーエンス
機種:VHX-X1
【特徴】
最大1000倍の高倍率レンズと、モーター制御でのヘッド&ステージ移動と画像合成機能により、微細形状を確実に捉えるデジタル顕微鏡です。
細かな傷や表面性状、1μmの単位で問われる刃先エッジなど、通常の測定機器類では中々確認出来ない微小領域を高精細画像で確認する事が可能です。
製品自体の確認も勿論ですが、加工機側の部品損耗の確認など、製造工程の目的である『確実に良品を生産する』の実現と維持にも一役買っています。
高さ・平面度測定機
導入年:2018年
メーカー:キーエンス
機種:HM-1000
【特徴】
高さ方向の測定に特化した測定機です。レーザー式光による非接触測定により
高速、高精度での測定を可能にしています。焼入れという工程を踏む以上、刃物は反り・うねりといった微小な変形を起こす事が避けられません。
その変形を高精度かつスピーディに測定し見える化する事で、品質管理データの取得と作業者技術の向上に役立っています。
ワンショット3D形状測定機
導入年:2019年
メーカー:キーエンス
機種:VR-5200
【特徴】
光切断法と呼ばれる、縞状の光を投射する事で広範囲を精度よく、超高速で3Dスキャニングする形状測定機です。
接触・非接触を問わず多くの測定機器は『点』でしか測定物にアプローチできませんが、本機はその原理上『面』でのアプローチを可能とします(1視野あたり約80万点測定
2.品質を高める現場文化:5S活動の定着
整理・整頓・清掃・清潔・しつけ=「見える品質」の第一歩
現場の環境が整っていなければ、良い製品は生まれません。当社では全従業員が5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を徹底し、品質を支える現場力を育んでいます。
3.一人ひとりが創る品質:改善提案活動
当社では、5S活動を基本とした改善提案活動を継続して行っています。近年ではさらに視野を広げ、エコアクション21(EA21)、安全衛生管理、事業継続計画(BCP)の観点からも積極的に提案・改善を実施しています。
これからも私たちは、「気づき」を大切にしながら、会社一丸となって継続的な改善を推進してまいります。